2026.01.15
教えて!せっけん博士
vol.2 せっけんの歴史について知りたい!


せっけんに関する素朴な疑問を、せっけん博士に聞くこのシリーズ。第2回目は「せっけんの歴史」についてです! 長年せっけんの開発に携わり、さまざまな商品を開発してきた、『ペリカン石鹸』のせっけん博士こと高柳*(たかやなぎ)と、せっけんの歴史をひもときます。

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Q.最初のせっけんは、いつ、どこで、だれが作ったのですか?

せっけん博士:せっけんの起源については、実は、はっきりとしたことは判っていません。けれども、紀元前3000年ごろに、シュメールのくさび型文字で粘土板に記された記述によると、当時すでにせっけんが作られ、使われていたようです。今から約5000年以上前には文字に記されていた、ということですから、それ以前からせっけんを使う習慣があったわけで、せっけんと人類との関わり合いは、相当長く深いものだといえます。せっけんは、人類が見出した最もふるい化学物質といわれることもあるんですよ。

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せっけん博士
伝統的な製法で作られた、シリア・アレッポのオリーブオイルせっけん。ユネスコの無形文化財にも登録されている

せっけん博士:古代ローマ時代、現在のイラクにあったといわれる『サポーの丘』では、神に捧げるために焼いた羊の脂がしたたり落ちて、草木を燃やした灰と混じって反応し、せっけん分を含む不思議な土ができていたそう。この不思議な土は、汚れをよく落とし、洗濯物が白く仕上がるとして珍重されたと言い伝えられています。この『サポーの丘』伝説が、せっけん=ソープ(Soap)の語源になったともいわれているのです。
8世紀ごろの中東では、家内工業的なせっけん製造が定着して、せっけん職人も登場していたようです。現パレスチナのナーブルスや、現シリアのアレッポでは、現在でも伝統的なせっけん作りが続けられていて、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

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せっけん博士
19世紀、フランス・マルセイユのせっけん工房のようす。職人がせっけんをカットしている

Q.現在のようなせっけんは、いつごろから作られるようになったのですか?

せっけん博士:12世紀ごろには、地中海沿岸でオリーブ油と海藻灰(かいそうばい=コンブやワカメなどの褐藻類を乾燥・焼却して作られる、ミネラル豊富な灰)を原料とした、現在のせっけんに近いものが工業的に量産されるようになりました。これがヨーロッパ中に広がっています。
さらに16世紀には、イタリア・スペイン・フランスがせっけん製造の中心地になりました。さらに、地中海の物資の集積地であったフランスの港町・マルセイユのせっけん工業が有名になり、世界中に広まりました。現在まで日本に“マルセルせっけん”という呼び名が残っているのは、“マルセイユせっけん”から来ています。

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せっけん博士
ムクロジの実は、サボニンが含まれているため泡立つのが特徴。ソープナッツとも呼ばれる

Q.日本で、せっけんが使われるようになったのはいつごろですか?

せっけん博士:日本では、古くから洗濯に“ムクロジ(無患子)”の果皮や、“サイカチ”のさやなどが使われていました。これらの植物には、サポニンという成分が含まれており、水に溶かすと泡立ってせっけんのように界面活性作用を示します。また、植物を燃やした灰を使った灰汁(あく)などが、せっけんの替わりに広く使われていました。
現在のようなせっけんは、戦国時代の末期、ポルトガル船によってもたらされました。当初は、下剤などの薬用として用いられていたようで、貴重品として扱われていたようです。また、手にすることができたのは、将軍や大名などの限られた人。庶民は変わらず、小豆や大豆の粉に香料を入れた洗い粉、ヘチマ、ぬか袋、軽石などで身体を洗っていました。

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Q.明治以降、せっけんはどのように普及しましたか?

せっけん博士:明治に入り、ようやく国産のせっけん作りも始まりました。また輸入量も増え、明治後半に入ると、少しずつせっけんが一般的に使用されるようになってきました。せっけんは、衛生面でも文明開化にたいへん貢献しましたが、粗悪なものがたくさん出回っていた時期もあり、高品質のせっけんが手に入るようになるまではさまざまな努力や苦労があったようです。また、昭和に入って戦時下になると、せっけんは徐々に配給制になり、原料不足から質も悪くなり、再び手に入りにくくなりました。日常生活も、以前のような衛生環境に戻ってしまったといいます。

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せっけん博士

せっけん博士:『ペリカン石鹸』の前身となる会社が誕生したのは、終戦後の1949年のこと。ようやく平和な世の中が訪れると同時に、せっけんのニーズも増えてきたといえます。今は、上質なせっけんが日常的に使える時代。品質管理も徹底していて、安心して使えるようになっています。それぞれの好みやニーズに合わせた魅力的なせっけんを、ぜひ享受してほしいですね。

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せっけん博士

毎日のスキンケアが楽しくなる!せっけん博士の推しソープたち

せっけん博士がイチ推しする、ペリカン石鹸の洗浄アイテム。自社工場が位置する埼玉県の原料を活用して開発された『ピーズルーツ』や、100人のユーザーの声で誕生した『エコアンドニコ クレンジングソープ』など、選りすぐりのせっけんをラインアップ!

写真左から:
ピーズルーツ 米ぬか酵素洗顔パウダー/2,970yen(in tax)
おっぱい想いの石鹸/748yen(in tax)
エコアンドニコ クレンジングソープ/2,200yen(in tax)
恋するおしり ヒップケアソープ/715yen(in tax)
シュガーボール/660yen(in tax)
二の腕を洗う重曹石けん/715yen(in tax)

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教えて!せっけん博士
vol.1 せっけんは、どうして汚れが落ちるの?

せっけんに関する素朴な疑問を、せっけん博士に聞いてみました!第1回目は「せっけんはどうして汚れが落ちるの?」。長年石けんの開発に携わり、さまざまな商品を開発してきた、『ペリカン石鹸』のせっけん博士こと高柳*(たかやなぎ)が、せっけんのひみつについて解説します。

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せっけん博士PROFILE
高柳勇生(たかやなぎ いさお)*
株式会社ペリカン石鹸 品質保証部 部長




昭和50年、国内最大手の化粧品会社に入社。せっけん部門での研究・開発を担当、数々の名品を生み出し、海外への駐在も経験。定年後は『ペリカン石鹸』の品質保証部に所属。せっけんに携わってきた50年間のキャリアを活かし、新たな商品の開発や、若手の育成にも取り組んでいる。愛称はジミー、年齢を感じさせない美肌の持ち主。
*正しい漢字は、「高」は「はしごだか」、「柳」は「真ん中が夕」です。


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米ぬか酵素洗顔パウダー

ピーズルーツ 米ぬか酵素洗顔パウダー
¥2,970(税込)

おっぱい想いの石鹸

おっぱい想いの石鹸
¥748(税込)

エコアンドニコ

エコアンドニコ クレンジングソープ
¥2,200(税込)

恋するおしりヒップケアソープ

恋するおしり ヒップケアソープ
¥715(税込)

シュガーボール

シュガーボール
¥660(税込)

二の腕ザラザラを洗う重曹石鹸

二の腕ザラザラを洗う重曹石けん
¥715(税込)





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[参考資料]
1.日本石鹸洗剤工業会 石けん洗剤の歴史 https://jsda.org/w/03_shiki/index.html#rekishi
2.国立科学博物館 技術の系統化調査報告 Vol.9 「石鹸・合成洗剤の技術発展の系統化調査」独立行政法人 国立科学博物館発行