2025.07.09
セルフチェック用パッド『NADETE』監修。乳がん治療の最前線で活躍する、亀田総合病院 福間 英祐先生にインタビュー!

乳房の簡易触診モデル、セルフチェック用パッド『NADETE(ナデテ)』誕生は、乳がん治療の第一人者である医師・福間 英祐(ふくま えいすけ)先生との会話がきっかけでした。お風呂でのバストケアを、乳がん早期発見のアクションへとつなげるために。
「乳がんは、早期発見が大切。毎月1回『NADETE』を使って、自分で気軽にチェックすることを習慣づけて欲しいですね」。『ペリカン石鹸』の企画チームが、このプロジェクトを深掘りします。

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ヒップケア用のせっけん『恋するおしり』をはじめ、パーツケア用のせっけんをいくつも開発してきた『ペリカン石鹸』。バストケア用のせっけん『おっぱい想いの石鹸』を開発するにあたって、この商品を乳がんの早期発見につながるものにできたら、と考えていました。
そこで、乳がんについてもっとよく知るために、亀田総合病院 乳腺科の福間 英祐(ふくま えいすけ)先生に協力を仰ぐことに。それが、このセルフチェック用パッド『NADETE』が誕生したきっかけでした。
今回は福間先生に特別インタビュー。『NADETE』開発秘話や、セルフチェックの大切さについて、お話を伺いました。

お風呂でのバストケアを、乳がん早期発見のアクションへと繫げたい。そんな想いが生んだ、セルフチェック用パッド『NADETE』

ペリカン石鹸(以下ペリカン):『おっぱい想いの石鹸』開発にあたって私たちが考えたのは、せっけんでバストをケアするタイミングで、乳房のセルフチェックもできたらよいのではないか、というものでした。たとえば、自分で触診する方法が書いてある冊子をつけるなどで、気軽にトライしてもらえれば…。そのアイディアを形にするために、乳がん治療のエキスパートである福間先生に監修をお願いできたらと、お会いしたのが始まりでした。
福間先生(以下敬称略):『ペリカン石鹸』は、おしりの形のせっけん(恋するおしり)を出していたり、非常にユニークな会社だな、と思いました。そして今度はバストケア用せっけん(おっぱい想いの石鹸)を活かせる商品を開発したいということで、これも非常に面白いなと、協力させていただこうと思いました。
ペリカン:先生とのお話のなかで、セルフチェック用パッド『NADETE』のヒントをいただいて。それから約2年間かけて開発、その間には先生に細かく素材やパーツの感触をチェックしていただいて、使用テストも経て、やっと完成に至った商品です。

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セルフチェック用パッドNADETE(単品)/2,750yen(in tax)
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数年に一度、乳がん検診を受けるだけでは不足。早期発見のためには、家で使える簡易触診モデルで日常的にチェックするのが有効

福間:私自身は乳がん治療を通して、早期発見の重要性ということを痛感しています。早期発見さえできれば、生存率も上がりますし、さまざまな治療の選択肢が出てきます。お薬の面でも、抗がん剤をやらずに、ホルモン剤だけで済む可能性も出てくる。乳房手術も、たとえば切らない手術が選べるかもしれない。早期発見さえできれば、命を救えるのはもちろんのこと、患者さん本人の価値観に合うようなよりよい治療を提案できるかもしれないんです。
けれども、行政が推進している乳がん検診は、2年に1回くらいというものが多い。そうすると、その2年のあいだに早く大きくなるタイプの乳がんが進行してしまう可能性もあります。
だから、そういった検診と検診の間の期間に、セルフチェックができるかどうかが、大変重要になってきます。

福間:ただし、セルフチェックをするためには、「乳がんってこういうものなのか」っていうモデルを知っておく必要がありますよね。そのために作られた、乳がん触診用の模型が、あるにはあるんです。よく区や町の検診に行った時などに置いてあるのですが、人間の本物の乳房くらいの大きさと形状で、重量も結構あって。その模型の中に、いろいろな乳がんの症状、たとえば皮膚がひきつれていたり、あるいはしこりがあったり、ちょっと色が変わってたり、そういったものがたくさん埋め込まれているものです。
こういった模型を触ってみて感触を覚えておいて、セルフチェックの時に活かせればよいのですが、その感触を何年も忘れずに持っておく、というのもなかなか難しいな、と感じていました。
私としては、もっと普段から触れるような簡易的なモデルがあったらいいんじゃないかな、と常々思っていて。そして、やっぱりお風呂でセルフチェックする時に触れるものが一番よいだろう、と思っていたんです。だからバストケア用のせっけんのお話を聞いたときに、そのお話をさせてもらったんです。

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お風呂場の壁や鏡に貼り付けられる、ウレタン製ならではの手軽さ。漠然としたアイデアが、よりよい形で実現したことに驚きを感じて。

ペリカン:『NADETE』の開発が形になってきて、どのような感想をお持ちになりましたか?
福間:自分の中のイメージでは、なんとなく簡易モデルがお風呂にぷかぷか浮かんでいるのを想像していたんです(笑)。でも実際にはこれ、堅いものの上に置かないと、触診ができないんですよね。だから、お風呂場の壁や鏡にペタって貼りつけておいて、1カ月くらいは落ちないという形状になったのを見て、なるほど、と。私がお話したのはほんのアイデアだけだったので、実際にこういった形に落とし込まれたことは、非常に驚きましたし、感心しました。
また、医療用の模型がシリコン製なので、なんとなく素材はシリコンだろうと思い込んでいたんです。それがウレタン製で上がってきて、最初は本当にウレタンで大丈夫なのかな?と思っていたのですが、ウレタンって堅さを変えられるんですね。それに、シリコンだと非常に価格も高くなるので、手軽さという点でもマイナス要素となってしまいます。それで、堅さの異なるウレタン製のサンプルをいくつも用意してもらって、ベストなものを選びました。結果的に非常にうまく仕上がっていると思います。

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『NADETE』の中にいれた3種類のしこりパーツも、福間先生がミリ単位でチェック、監修。せっけんをつけた手で滑らせながら触診すると、より効果的

ペリカン:『NADETE』のウレタン素材の中に入れるしこりのパーツも、ミリ単位でサンプルチェックしていただきました。
福間:この中には3種類のしこりパーツが入っているのですが、触ってみてすぐにわかるものと、ある程度押して触らないとわからないものと、というふうに分けていて。特に小さいものを見つけるということに特化したのは、早期発見に繋がるんじゃないかな、と思っています。
この『NADETE』はリアルな乳房の模型のように大きくないので、いろいろな症状のモデルをカバーするというわけにはいかないですよね。ただ、早期発見ということだけに重点を置いて考えると、このくらいコンパクトで、お風呂場に置けて気軽に触れるということは、やはり非常に重要だと思います。日常的にチェックすることで、乳がんの早期発見に対する意識も高まりますし、ご自身で「あれ?これはひょっとしたら?」と思ったら、すぐに検査を受けてみるとよいと思います。
また、お風呂場でせっけんをつけた手で触る方が、より効果的に手を滑らすことができて、乳房の状態もチェックしやすいんです。だからこれは本当に、お風呂場にぴったりのセットですね。

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これからの乳がん治療は、「予防」と「ロボット手術」の時代?

ペリカン:福間先生は、世界で初めて乳がん手術に内視鏡を取り入れるなど、乳がん治療を確立してきた、名医でいらっしゃいます。今後の乳がん治療の展望について、どんなふうにお考えですか?
福間:ちょうど、乳がん学会で「10年後の外科治療」というテーマで話すことになっていて。色々想定したのですが、やはりひとつは、「予防」なのだろうと思っています。実は乳がんの病理ってすごく難しくて、診療していると、乳がんだと判断がつかないような小さな病変がたくさん見つかったりするんです。そういったものを予防的に、たとえば凍結療法で凍らせてしまったら、あまり心配しなくても済むようになる。凍結療法は、針を刺してがん細胞を凍結、壊死させるだけなので、患者の負担はほとんどないので…。そういった、将来がんになるかもしれないっていう病変を叩くような、予防的な局所療法を開発していきたいなと思っています。
また、ロボットによる手術を2022年から始めたのですが、昨年の2024年、それが国に医療機器として認められた。また、今度はそれが保険摘要される方向に動いています。それが進めば、やはりそこが伸びてゆく分野のひとつだろうと思っています。

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自分で小さながんを見つけて、自分でいろんな治療を選べるようになれば。その一助となる商品が『NADETE』

ペリカン:さいごに、『NADETE』と『おっぱい想いの石鹸』を使う人へのアドバイスをお願いいたします。
福間:乳がんはいろいろな形で発症、罹患が出てくるので、その全てを『NADETE』がカバーできるわけではないんです。けれども、自分で小さながんを見つけて、自分でいろんな治療を選べるようになれば、というように思っていますし、その一助となる商品だと考えています。
付属のパンフレットにも書いてありますが、生理が終わって10日目くらいがいちばん乳房のハリが少ないので、毎月セルフチェックするようにしたほうがよいと思います。それで、先月は何も無かったのに今月はなにかしこりがある、などの変化を感じたら、やはりすぐに検査に行った方がよいですね。
乳がんの早期発見は、命を救うということにつながりますし、予後の改善にも直結します。また私自身は、今の多様化した価値観に合うような治療を提供したいですし、それをまた患者さんが選べるような時代になればいいな、というふうに思っています。

写真上から:
おっぱい想いの石鹸/660yen(in tax)
セルフチェック用パッドNADETE(単品)/2,750yen(in tax)

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PROFILE
福間 英祐 (ふくま えいすけ)
医療法人鉄蕉会 亀田総合病院
乳腺科主任部長/乳腺センター長




日本乳癌学会 認定医・専門医・指導医。
1995年、世界で初めて内視鏡を乳がん手術に導入。2006年には乳房にメスを入れずに、乳がんに針を刺すことでがん細胞を凍結して死滅させる「凍結療法」を世界に広めた。
年間600人もの乳がんの新患患者を診察し、病変を発見・治療している、乳がんの名医。

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医療法人鉄蕉会 亀田総合病院




千葉県南部の基幹病院として、優れた人材、高精度機器を導入・駆使した急性期医療を担っている病院。長年にわたり臨床教育・看護教育に注力しており、米国『Newsweek(ニューズウィーク)誌』が毎年発表するよい病院の世界ランキング「World's Best Hospitals 2025」では、国内3位にランクイン。
亀田総合病院 K-TOWER 1Fのギフトショップ『PAOLA(パオラ)』と、隣接する亀田クリニック1Fのビューティー&ショップ『マーラマ』では、『胸のセルフチェックサポートセット』をはじめ、ペリカン石鹸の洗顔せっけんやボディソープなどの商品を取扱中。

[住所]千葉県鴨川市東町929番地

サポートセット

胸のセルフチェックサポートセット
¥3,080(税込)

NADETE

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¥2,750(税込)

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¥660(税込)


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※商品は医薬品および医療機器ではございません。